ほめどころ

がうがう

トランセンデンス見た


映画『トランセンデンス』予告編 - YouTube

http://transcendence.jp/

見てきました


科学者の意識をコンピュータにインストールしてAIとして生きていくお話だからIT系の人に受けそうかなと思ってたけど内容はそうでもなかった。典型的なSFもので、一人の人間が扱える範囲をこえた能力をもってしまってその扱い方とか責任と向き合うようなよくあるやつだった。妻が愛する夫の意識をコンピュータにインストールする狂気じみた愛や、主人公の生前、仲が良かった科学者も主人公が扱える力が増すごとに脅威を感じ、主人公を殺す側についたり、愛と友情と裏切りありの王道洋画って感じ。

自分だって主人公ウィルと同じ立場になったら同じことしそう。ナノマシンを大気に混ぜて雨降らせるところまでいったらもうそれはほとんど神みたいな存在だよね。なんでもできちゃう。話の規模の割にはストーリーが進むメインの舞台は小さな町で違和感があった。地質も悪く暑そうなところにわざわざデータセンターとか拠点を置く意味もあんまりないし。

あと、おまけ程度の爆撃とかアクション要素は要らなかったと思う。もっとデジタルに戦ってほしかった。といっても洋画によくあるパティーンの、デジタルな敵にはとりあえずウイルス流し込んどけみたいなやつはもっとダメ。

結局はウイルスでAIになった主人公が死んで、全世界が停電になって雨とナノマシンでばら撒かれた主人公のコピー達も消滅して解決するんだけど、この作戦を立案した時点で全世界停電したら文明や市場がむちゃくちゃになるからアカーン!って大反対してたわりには普通にウイルスで殺す作戦やっちゃうし、全世界停電後でも、なんか電化製品の少ない割とのどかな田舎っぽい描写してて大きな混乱もないようだし、もうちょっとその辺の考証あってもよかったのでは。

主人公とその妻の死に様はかっこよかった。妻の、ウイルスのキャリアになる決意もすごいけど主人公の潔い諦めもけっこう好き。一度は死んだものの最終的には愛する人にまた会えたのでそれで十分、的な。また、最後のひまわりの水滴の演出もなかなか好き。

AIが人智を超えることや、科学者が倫理的にやばいことして、反対組織に狙われる内容だけどこれは実社会でも十分ありえるし、割と近い将来の話だろうしフィクションってわけでもないなと思った。

そこそこ面白い映画だったけど、いい役者使ってた分、元とれるほどは売れなさそう。

評点は・・・・・





2000点でーーーーす!!!