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がうがう

宝塚 新源氏物語みた

平日に有給とって行きました。イエーイ!

源氏物語(しんげんじものがたり)とは、芥川賞作家である田辺聖子による源氏物語の現代語訳または源氏物語の翻案作品とされる作品。「田辺源氏」とも呼ばれる。

田辺自身は「注釈を見ないでも読めるおもしろい読み物」を目指したとしており[8]、近代人の感覚では「ここがもう少し読みたい」と思うところが源氏物語の原典ではさらりと流されていることがあり、そのような点を非才を顧みず書き埋める作業を行った結果が「新源氏物語」であるとしている[9]。

新源氏物語 (田辺聖子) - Wikipedia

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宝塚の醍醐味は洋装の身のこなしにあると思ってたから、和な感じのは微妙かなと思ってたけどそうでもなかった。何十人も華やかな袿着て並ぶと壮観だった。オープニングでは男役は狩衣着て、公家らしく平胡籙帯びて舞ってて、宝塚によくあるフィナーレで腰につける羽みたいな使い方してあった。たぶん、敢えて壺じゃなくて平胡籙を選んだんだと思った。好意的に解釈しておこうと思う。

平胡籙ってこんなの↓

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内容としては、源氏物語の帚木から夕顔、若紫、賢木、須磨、明石までだったかな。「都へ帰ろうぞー!」ってところで終わってたと思う。1000年前のお話のネタバレしても別に大丈夫かな。光源氏の人生の転機になる面白いシーンをかいつまんで端的に起承転結が作られてた。兵庫県内の土地の話に時間使ってたのは多分ここが宝塚だからなんだと思う。
若紫のシーンをみていつも思うのは、光源氏はこんな変態なのによく女性にモテてたなあって思う。絶世の美少年でお歌もうまかったからなのだろうか。そのあたり学んでいきたいと思った。

この公演がその日のラストだったので、帰りに出待ちの列ができてた。せっかくだからちょっと見てたんだけど、さすが宝塚って感じで完璧な統制の取れたファンの人たちだった。待ってる最中お上品にお話してても、演者が扉から出てきたら、その場のボスみたいな女性が「おすわりください」って声をかけるとみんな膝をついて静かに前を通るのを待ってた。会によってはお揃いのスカーフとかしてて、誰のファンクラブなのか一発でわかるみたいなんだけど、通る演者が無名でも有名でもちゃんと差なく、拍手でお見送りしてるのはしっかりしてて良いと思った。明日海りおと花乃まりあは二人で並んで帰るし通る方も通る方で、その辺ちゃんとしてるんだなと思った。おうちに帰るまでが遠足ですってやつやな。

芸能関係にはよくファンクラブってのがあるけど、日本一お行儀の良いファンクラブなんじゃないかなと思う。たぶん、お上品な会であること自体がその会のブランド力であり、演者へのアピールの一つなんだと思う。そうなると、他の会も負けていられないと、よりお上品になり「お上品力」を競う形で良いスパイラルになっていくんだと思った。
宝塚大劇場とか阪急沿線の企業戦略の一つとして、宝塚の街自体をブランド化し所属を超えて協力し演出してるのも上記、正のスパイラルを加速させる一要因なんだと思った。


さすがにファンクラブに所属するまではハマってないので、まだギリギリセーフだと思ってる。