実るほどこうべを垂れる稲穂かな

銀行いった時にちょっと感心したお話。
その日は雨が降ってて傘さして銀行に行った。銀行の入り口には鍵付きの傘立てがあってそこに傘を置いたんだけど、後から入ったおっさんが鍵締めるのにちょっと手間取ってた。ちょっと目配せしてみたら、おっさんが「すんまへんお兄さん、これどうしたらええんやろか」ってコテコテの関西弁で聞いてきた。もちろん親切な僕は、軽く押しながら右回しですよ、と教えたんだけど、その返答がすごかった。
「なるほど、勉強になります、ありがとうございます」
って、2回り程も若い僕に言えるなんて、なんて出来た人なんだろうって思った。帰りもちょうど銀行出るタイミング同じで、その時も感謝された。
僕も、この名前も知らないおっさんのように、年をとっても常に謙虚でありたいと思った。