日本の弓術よんだ
淀川河川敷にピクニックシートとお菓子もって行って読みました。
- 作者: オイゲンヘリゲル,Eugen Herrigel,柴田治三郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1982/10/16
- メディア: 文庫
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哲学を教えに日本に来たドイツ人、オイゲン・ヘリゲルが日本の真髄を学ぶために弓道を修めるお話。と、一緒に弓道兼通訳やってた同僚の手記。最後に訳者の後記、という名の翻訳補足みたいな3部構成。
弓道の本だと思って買ったけど、内容は弓術を通した禅の道のお話だった。日本で修めた弓道の精神性、哲学をドイツ語で書きそれを日本語訳したものだから、かなり難しい内容だった。なんどもページ戻って読み直して理解していったけど弓道やってなかったらまったく意味わからなかっただろうなと思う。
著者ヘリゲル氏の体験を元に、弓道の技巧にはほとんど触れられず、徹底して精神、哲学、禅といった側面から考察された良書。
こういう本を娯楽として読めるまでに発達した僕自身の精神の成長、知識量はなかなか高いステージまで来れてると思ったし、そうなるまでに、今までいい環境、教育を受けていたんだなあと思った。