ほめどころ

がうがう

上司は大概無能である理由

ピーターの法則とは組織構成員の労働に関する社会学の法則。
能力主義の階層社会に於いて、人間は能力の極限まで出世する。すると有能な平(ひら)構成員も無能な中間管理職になる。
時が経つに連れて人間は悉く出世していく。無能な平構成員はそのまま平構成員の地位に落ち着き、有能な平構成員は無能な中間管理職の地位に落ち着く。その結果、各階層は無能な人間で埋め尽くされる。
その組織の仕事は、まだ出世の余地のある、無能レベルに達していない人間によって遂行される。

能力に応じて昇進が決まる組織では
・その役職と比べ有能ならば、昇進する。
・その役職と比べ無能ならば、昇進しない。

つまり、ある社員は、有能である限り昇進するが、新たについた役職において無能であればその役職のままである。

だから、ある社員が役職と比べて無能とされる役職に、相対的に長く就くことになる。

しかも、これは、昇進システムが効率的であればあるほど、長くなり、会社全体で見る無能社員割合が多くなる。

対策とか

この問題を回避するために組織がとりうる手段として、次の段階の仕事をこなせる技術と仕事のやり方を身に着けるまで人材の昇進を控える方法が挙げられる。例えば、管理能力を示さない限りは、部下を管理する地位に昇進させない、などである。
・第1の帰結は、現在の仕事に専念している者は昇進させず(ディルバートの法則と類似)、代わりに昇給させるべきである。
・第2の帰結は、新たな地位に対して、十分な訓練を受けた場合にだけ、その者を昇進させるべきである。これにより、昇進の(後ではなく)前に管理能力に欠ける者を発見することができる。