ほめどころ

がうがう

パシフィックリムみた

先々週パシフィックリム観てきました。
http://wwws.warnerbros.co.jp/pacificrim/
金曜夜なのに、110席全部埋まってた。なぜか両隣のおっさんどちらも上映中に持ち込みのオカキ食べだすし、ボリボリうるさいしオカキ臭いしけっこう広範囲の人がイラ来てたと思う。マップ兵器かて!


映画『パシフィック・リム』特別CM (Second Chances)【HD】 2013年8月9日公開 - YouTube



ネタバレあり

映画のほうは、とてもおもしろかった。
Kaiju(劇中でもこの通り)に対して巨大ロボで立ち向かって人類を守る、っていう至極単純なお話。正統派巨大ロボもので余計な要素一切なしでとてもいい作りだった。ビッグオーを思い出した。ショウタイム!!

映画が始まって、10分ぐらいでKaijuの発生とロボが作られた背景やその世界観の説明がサララッとやっていきなり大盛り上がりのロボの発進シーンをもってきたのは引き込まれるいい構成だったと思う。上映開始から30分までぐらいでかっこいいシーンが一通り詰め込まれてて十分元取れた感じだった。
起動シークエンス部分はDVDとか発売されたらたぶん切り取られてyoutubeとかに上がるだろうから是非見るべき。
ヒロインは菊地凛子。どっかで見覚えあると思ったけどたぶんノルウェイの森かな。髪をちょっと青に染めてたのは謎。東洋の不思議な雰囲気とかの演出なのだろうか?
ロボ、劇中ではイエーガー(狩人)って呼ばれてるけどデザインはとても好きなタイプだった。Kaijuに立ち向かうために国の境なしに出資して建造されてるんだけど、主人公の乗るロボは旧世代品なので動力が原子力だとか、間接の作りが洗練されてない。そこがまた無骨な感じで重厚感もあり原子力エンジンの排気でブシブシ煙出てるところとか、スチームパンクっぽさもありワクワクした。外装に照明がたくさんついてたのも工業製品っぽくてかっこよかったし、そんな重厚なデザインの中にもアクセント的な挿し色がオシャレだった。また、戦闘を経験して塗装が剥げたけど塗り直し間に合ってない感じもまたgoodだった。

ロシアや中国のロボも国の特徴が出ててとてもよかった。日本製は残念ながら回想シーンにちょっと出てきただけだった。ロシアのロボは火器満載っぽくてパイロットもキャラ立っててもうちょい活躍してほしかった。帰ってから設定集みたいなのみたけど、ロシアパイロットだけでスピンオフ作品作れそうなぐらい魅力的な人たちだった。今作ではあんまりフォーカスあたらないけどね。でも、死ぬシーンはけっこう衝撃的、先に設定集見てたらたぶん泣いてた。あと、ロシアのパイロットスーツかっこよかった。攻殻機動隊の潜入スーツっぽくて白基調のportalっぽいデザインだった。たぶんあのロボデザインはチェルノブイリ原発を模してると思う。 http://matome.naver.jp/odai/2137658110226427701
中国機は軽快な動きで3本腕とメリケンみたいな武器でkaijuを切り刻んでた。しかも、赤基調に金のアクセントっていういかにもっぽいペインティング。映画最初の方で、ロボと神経接続するのは負荷が大きいから2人のパイロットの右脳と左脳で操縦するって説明あったけど、3人乗り中国機はどうなってんだろ。三圃式?劇中ではロボと神経接続することはドリフトとかブレインハンドシェイクとかいろいろな呼び方してた。統一したらいいのにね。

各国のロボにもかっちょいい名前ついてた。主人公機(アメリカ?)はジプシーデンジャー。今回字幕版で見たんだけどジプシーだけ彼女(she)って呼ばれてた。大きな船とか乗り物に女性名を付けたがるアメリカっぽかった。日本機はコヨーテタンゴ。ロシア機はチェルノアルファ。などなど命名センスもなかなかよかった。
http://www.cinematoday.jp/page/A0003791

各シーンの演出も巨大ロボ物の王道とか定番の演出もりだくさんでよかった。パイルダーオンとかロケットパンチとかチェーンソードとか。むずかしいことを考えずに見れてよかった。続編ではチェルノとかクリムゾンとか各国の色があるロボの活躍シーン見せてくれー!あと、ドリルも出してー!
迫力と勢いがすべてなので是非映画館の大スクリーンと音響で見るべき。いろいろおかしな描写があったけど、ギリギリで迫力と勢いとカッコよさで上回ってるから大丈夫。ぜったいに映画館で見た方がおもしろいんだけど、いちおうDVDも買います。

最初に金属の頑丈なアーマーの描写あったのに、そのスーツで海泳いだり、なぜか棒術の試合でパイロット適性を量ったり、上官とマコの絆の強さの根拠となる描写がないのに、劇中で重要な要素として扱われてたり、ジプシーは体中に40機の原子力エンジン搭載みたいな説明あったけど大破したとき環境汚染がやばいのにそういう描写なかったり、ヘリ数機で太平洋沖まで2000トンのロボ運んだり、大気圏で戦って帰ってくるときしょっぼい逆噴射で無事着陸したり、旧世代機には脱出ポッドあるのに最新鋭機のストライカーには脱出ポッドなくて息子の死というやすっぽい演出で最後をしめくくったり。
おかしな所をあげればキリがないけど、ロボや兵器のカッコよさや、定番王道の演出が盛りだくさんだったり、監督の日本の怪獣物へのリスペクトだったりの方が完全に勝ってて良作品だった。
興行収入的には本国アメリカではコケたけどアジアで大受けしたらしい。

点数はー





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